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OLC株の逆行高に世界経済への「シンデレラの鐘」

最終更新: 2019年8月22日

2019/08/21 日本経済新聞『OLC株逆行高の警鐘」』より


本日の紙面には、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド(OLC)が何度か登場します。景気の逆風下でも最高益を更新した業績好調企業として、もう一つは世界的な株安の中でも株価が上場来高値圏にある株価好調企業としてフォーカスされています。

前者の企業活動に関する観点では、テーマパークであるTDRへのリピート客が増加、春のイベントも好調で入園者数が会社予想を上回るほどの来園者数となった結果だと、とても素直に好調さを伺えます。しかし後者をより細かく分析すると、これまで進展してきた世界景気拡大パーティーに終わりを告げる「鐘」を鳴らしている可能性かもとあります。


OLC株価の堅調さは「潜在的景気後退が意識される中で底堅い業績の銘柄が先行されやすい傾向」とのアナリストの指摘のように、8月の日経平均の約4%下落に対し、OLCは5%の上昇と対象的。8/16には上場来高値を更新後も株価は高値圏推移を続けています。経済危機の〇〇ショック等でも強いという実績が株価を支えるとあり、MSMUFG証券アナリストは、OLCの株価収益率(PER、実績値)をTOPIX(東証株価指数)のPERで割った「相対PER」で比較しています。例として2008年のリーマンショック時のこの相対PERは年初に2倍台前半でしたが、8月には3倍台後半まで上昇し、9月リーマンブラザーズ破綻を予兆し、その後年末にかけて約5倍までさらに上昇していました。11年の欧州債務危機時の同様、春先には1倍台前半でしたが、やはり同年11月にかけて5倍台まで上昇しています。では今回、米中貿易摩擦が本格化する18年前半は2倍台前半だった状態から継続的に上昇し、昨今では約4倍の水準まで上昇して来ています。


この状況を本記事では、拡大が続いてきた世界景気に対し、夢の世界の終わりを告げるシンデレラの「鐘」を鳴らしていると、少し夢を奪われるような表現・・・で警鐘しています。


OLC個別企業としては、今現在は業績好調、売りの材料が少ない状況にあることを忘れてはなりません。前年の35年周年イベントの反動で苦戦懸念を吹き飛ばし、19年4-6月期は前年同月比7%の営業増益、来年以降の大型開発新エリアオープンを控え、まだまだチケット値上げの余地もあり、持ち株比率3割程度を占める個人投資家の狙いは株主優待やTDR応援マインドを持った長期ファン投資家が多い等々。


日系運用会社コンメントでは「債券投資家の資金も流入している」とあり、殆ど利回りがない債券利回りとの比較で、「株式の利回り」とも言える益利回りではOLCは1.3%と、低金利がまだまだ継続しそうな中では、債券に代替できる投資先に映っているともあります。そしてOLCの相対PERが大きく低下する時期は、大小の経済危機や不安が解消され、世界経済が安定に向かう局面と重複なってきました。


昨今のOLC株逆行高や相対PERでみる4倍付近で高めでも、、、投資家・来場者の両ファンの心を掴む継続的な経営努力や業績好調と長期保有の投資家からの人気を受け、もう少し「シンデレラの鐘」は鳴り続けて(株価は上昇して、、)もおかしくないかもしれません。


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