top of page

IFA本橋の書棚【資産運用編】


『キャピタル 驚異の資産運用会社』

 著 者:チャールズ エリス(著) , 鹿毛 雄二 (翻訳)

 出版社:日経BPマーケティング





資産運用関連の本より、『キャピタル 驚異の資産運用会社』 (著者:チャールズ・エリス氏)をご紹介します。帯には「こんな会社にお金を預けたい!」という言葉が目を引きます。



キャピタル社は、米国にある非公開の独立系資産運用会社であり、約90年前の創業以来、マスコミへの露出や派手な宣伝広告もなく、ファンドの乱造もせず、ひたすらに米国個人投資家からの長期資産形成ための運用資金を受託するプロ集団です。



当社のファンドは企業型401K(確定拠出型年金)や、私のような独立系ファイナンシャルアドバイザー経由でお客さまに紹介されています。証券会社や銀行のような大手販売会社の窓口では販売はないのです。



当社の運用ノウハウ云々というより、運用会社としての、大切なお金を預かるに相応しい長期戦略的な思考、目的意識の一貫性、社員の個性を尊重し弾力的な組織運営、ユニークな運用体制と報酬体系(これは大切なポイントで、スターファンドマネージャーは作らず、キャピタル・システムという複数ファンドマネージャー制、パフォーマンス測定は数年単位と長めの評価軸…と運用者がじっくり仕事に専念できる環境です)。



著者C・エリスは、効率的な資産配分のバイブルである自著『敗者のゲーム』の中で、全ての情報を織り込む株式市場で投資家がそれを上回るパフォーマンスを上げるのは至難の業だ。よって資産運用の成功には、市場全体を丸のみするインデックスファンドに勝るものなしと主張します。



そのインデックス運用信奉者の彼をして、経営・運用哲学、組織体制が秀逸だ!と言わしめるキャピタル社のアクティブ運用の神髄がこの本に…




bottom of page