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執筆者の写真RYUICHI MOTOHASHI

個人の外貨預金は頭打ち… でも外貨の活用アイデアはまだまだある!


2020/05/25日本経済新聞『個人の外貨預金 頭打ちに』より 個人の外貨預金にブレーキがかかりつつあり、国内銀行の残高は3月末に計6兆5111億円と2019年末比1.6%減となったようです。 3月のコロナショックで各国こぞって利下げを行い、預金金利が低下。アルゼンチンの形式的デフォルトで新興国通貨にも不安(ブラジル・南アランド、メキシコペソも安値圏)が高まりました。金利がつかない円を外貨に換えて少しでも利回りを追求する個人マネーが細れば、外国為替市場で円売り外貨買いの取引が少なくなり円高抑制の効果が少なくなりそうだと。 都内の投資家の声では、「米ドル定期預金の金利が1%台の時に、一定額以上の預け入れでATM手数料が無料になるからと外貨預金を始めたが、今や為替は円高・金利は0.01%となり、当面塩漬け確定」と紹介されていました。 様々な取引条件を優遇するいろいろなキャンペーンも頻繁に目にします(当初の1カ月だけ異常に高金利になっている外貨預金、投資信託と抱き合わせセット販売、最初の円から外貨への両替手数料が仲値+たったの1銭で再び円転時は-1.00円みたいな知恵を絞った販促が繰り広げられます)。 ご利用の際は、取引ごとに是々非々の判断で、「もともと利用してもいいかなと思うものだけ」お付き合いする方が失敗しない秘訣のような気がします。 外貨預金へと目(資金)が向かう判断材料は何といっても金利です。日本は長らく金融緩和が続いて金利はほぼゼロ、海外では日本より金利が高い国が多く、個人投資家も外貨預金に預けるインセンティブが働きました。 日本の金融機関も国内での貸し出しより海外での貸し出しを増やして利ザヤを稼いでいきたいと考え、安定的な外貨預金獲得のため高い金利で資金集めをしてきたのでした。今や海外各国とも景況感悪化で政策金利を下げており、世界的低金利のフェーズに入りました。 (私はあまり興味がなく気にしていなかったので少し驚いたのですが)

今、みずほ銀行でドルの1年もの定期預金で0.35%、豪ドルで0.4%だとあります。

円は0.002%のようで依然、外貨の方が金利は高いとありますが、為替の変動リスクを考えると全く預けようという気が起きません 為替レートの水準(円ドルの居どころのレベル)も3月のパニック売り時こそ101円台の円高こそあれ、この4月は106円-109円あたりを推移、「今がチャンス」と思うようなレベルでもなく、大きく円高が頻繁に来る外為相場でもないという印象(ここ数年は世界的な低金利が定着し、ドル円の動きが8円-9円程度の上下でかなり変動が小さくなっています)です。 為替手数料(外貨両替)を負担してまで、外貨で運用するほど金利もつかず、わずかな金利をもらっても為替変動で円ペースでの投資額が元本割れする可能性が高い今の状況では「外貨預金」はの魅力はないと思います。

やはり私の契約顧客でも、内外金利差や債券の利回りベースで「4%以上」というのが、大きな損失を被らないお客さまの投資判断の目線だと思います。 この低金利で外貨を使った投資というなら、両替手数料が相対的に低い証券口座の外貨MMFを決済に使って、外国株式やETFのような取引の方が、指値で外国株式の買い注文を数段階に分けて出しておく、流動性が気になるなら債券系のETFを使う、金のような資産もETFで保有する・・・などなど、多種多様な取引アイデアがよいと思います。 外貨を使って海外市場に投資するのは、銀行の外貨預金・外貨建保険だけではありません・・・ ***************************************************** 2020/05/31まで期間限定! 【NEW 無料オンライン動画プレゼント】 当オフィスにて提供する勉強会コンテンツ 「人生ゴールから逆算する老後資金準備術」を ダイジェスト版動画にて無料プレゼントしています。 ご興味のある方は↓こちら↓をご覧ください。 https://www.pfa-withyourlife.jp/gyakusan-movie-lp

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