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執筆者の写真RYUICHI MOTOHASHI

「新常態の経済」到来で進む…選別の目

2020/05/27日本経済新聞『コロナ下 進む選別』より

緊急事態宣言の全面解除と経済活動再開と共に、日本株は勢いを伴って上昇し、日経平均は26日は+500円超、27日も+497円で間もなく22,000円に届きそうです。

ここ最近頻繁に目にするようになったワードが「ウィズ・コロナ」&「ポスト・コロナ」、「ニューノーマル(新常態)の経済」等といった、コロナと共に過ごす社会や生活スタイルの変化や新しい経済・企業活動に関する考察です。デジタル化加速・医療や健康・巣ごもり型消費スタイルといった文字通り「新常態」を見据えて伸びそうな産業・企業へと選別投資が始まっているとあります。

3/19のコロナショック後で日経平均は年初来安値:16,552円83銭をつけた後、約2か月で30%の上昇し今や22,000円目前まで回復、この間上昇をけん引したのは、DX(デジタル・トランス・フォーメーション)・5G(次世代通信規格)、医療・健康、巣ごもり消費の3分野に関連する「コロナ下でも業績拡大が期待できる企業」でした。

5Gでは半導体製造装置のレーザーテック、半導体パッケージ基盤のイビデン、DX関連では日本オラクル・TISなどのシステム関連企業が6割高。

AIによる工場自動化支援のキーエンスも上場来高値。コロナによって働き方などの価値観が大きく変わり「デジタル化」が急速に加速してきます。

巣ごもり消費では、宅配というインフラを担うヤマトHD、非接触決済のGMOペイメントゲートウェイ。


医療・健康分野では、人材紹介など医療情報サービスのエムスリー、リモートワークとなる社員の健康管理サポートを福利厚生制度提供をおこなうベネフィットワンも注目。

昨年まで東京オリンピックという目玉インベントを軸に、外国人旅行客に期待するインバウンド関連、再開発で活気づく建設・不動産は、コロナ後の新常態とは完全に逆風

悪いながらも先を見越して動き始める株価と全体回復が追い付かない実体経済とのギャップを感じないではいられない・・・感じ。

この話題は異なる数々の視点からも本当によく見ます。


5/26の紙面は、治療薬よりワクチン開発が評価され同じヘルスケア分野でも提供されるサービスや実効性が注目されたり、レジャーでも屋外よりおうちゲーム(OLC<任天堂)、日用品では化粧品より生活必需品(資生堂<ユニ・チャーム)など、市場全体や〇〇セクターというよりも、個々の銘柄を探し当てる目利きが問われる「新しい常態」経済の到来だとありました。


この動きは日本だけでは決してありません。

海外でも似たような視点で議論されています・・・また別の機会に。

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