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地域別 時価総額の増加額【米国&欧州・中東編】


2021/04/07日本経済新聞『Bizランキング 時価総額の増加額(地域別)』 米エヌビディア インテルを逆転より 新型コロナ下における金融相場で投資マネーがジャブジャブ状態を背景に、世界の主要企業の時価総額が拡大しているとの記事です。 株式時価総額ランキングの推移に昨今の社会や産業構造、脚光を浴びてきた企業の変遷は、後々の振り返りのために書き記しておきたいと思いましたので、まとめてみます。 ※各ランキングについてはこちらへ この1年余りで、もっとも時価総額を伸ばしたのは米アップルです。その増加額は約121兆円と、これはメキシコのGDPを超えたとあります。 時価総額が増加した企業を地域別に纏めると、半導体、電気自動車(EV)、コロナ後3つのキーワードが挙げられるとのこと。 日経新聞調査で21年4月末時点の時価総額1兆円超の世界企業1900社を対象に集計で、20年3月末から21年4月末までに株式時価総額がどれだけ増加したのかを計算、地域別にランキングしています。 時価総額=株価×発行済株数のことで、株式市場での企業価値を示しています。 米国では増加額上位8社にIT企業・EV企業が占領。特に伸びが顕著なのはアップルで、1年余りで121兆円もの増加となり、21年4月末の時価総額は約241兆円と日本のGDPの1/2弱に上っています。アップルはアプリ配信サービスなどで巨大プラットフォーマーとして独占・寡占状態が批判あされる一方、アップルのエコシステム(消費者がアップル製品・サービス漬けとなって依存度高い)は過少評価されているとのアナリストの声もあります。 21年1-3月期の売上高粗利益率は42%超と高い水準であり、5Gスマホで稼ぐ力が上向き傾向とのこと。また半導体の自社開発も強化、EVへの参入も検討しているとのことでした。昨年3月時点の時価総額ではマイクロソフトが9兆円上回っていたようですが、30兆円もの差がついてしまっています。 世界中で争奪戦となっている半導体では首位交代。エヌビディアがこの1年で23.4兆円増やして時価総額は40兆円超えとなり、主力のGPU(画像処理半導体)は人工知能でまだまだ需要が強そうです。新工場で巻き返しを図るインテルですが、21年4月末時点で25.4兆円とエヌビディアに抜き去られています。 テスラ64.3兆円増やし、21年4月末の時価総額は約75兆円、米GMを65.7兆円、トヨタを48兆円上回っており、急激な成長となっています。 【欧州・中東】  半導体と高級品の躍進が目立ち、3位のオランダASMLは先端半導体の基板に回路を転写するEUV露光装置の商用化に成功、半導体の技術革新を支えており、時価総額は17.6兆円増え、30兆円に迫ります。 株高の恩恵とコロナ禍からのいち早い回復の中国などで販売を伸ばした高級ブランドも上位ランクイン。仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンはこの1年で21兆円の時価総額を増加。逆に世界的な脱炭素の流れに押され、英石油大手BP等のエネルギー企業は不調。 アジア地域は次回に続く・・・ これまた想像に難くないですが、日本企業の置いてけぼり感が凄い(悲)

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