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執筆者の写真RYUICHI MOTOHASHI

積み立て投資の王道…Simple is the Best!!


2020/08/20日本経済新聞『積み立て投資の王道』より 今年3月、リーマンショックの再来とも言われたコロナショックによる株価急落は、リスクを取って運用を行う投資家に資産の下落に耐え切れず売却に走る行動、逆に投資方針を変えずコツコツ積立を止めない長期投資へのコミットする姿勢も見受けられました。 特に後者には長い人生において老後を生き抜くためには、現役時代からの資産づくりが何より大切だとのコンセンサスができつつある結果なのかななどと思います。この老後の資産形成にとって、長期投資の習得に寄与する良質な投資情報の価値は格別だとあり、具体的な実例があれば、なお効果が高いと言っています。その良い実例が米国連邦政府職員年金(TSP)のケースだと紹介されています。加入者約550万人、総資産は約5600億ドル(約60兆円)の世界最大級の確定拠出年金だとあります。 その投資スキームは実にシンプルかつ分かりやすい(確かに私も様々なレポートを見てみましたが、加入者にとって非常に選択しやすい印象です)。


主なポイントは以下の通り。


第一に、投資先のファンド数は全部で5つ他に退職まで期間の違いによって組み入れ比率が決まるライフサイクルファンドがありましたが、やはりこれらも5つのファンドを投資対象としています。


第二に、各ファンドの投資対象は大型株、中小型株、外国株、国内債、政府短期証券とオーソドックスそのもの


第三に、これらはすべて指数連動のインデックスファンドであり、運用コストは最高でも0.06%と非常に低く設定。


第四に、ライフサイクルファンドはメリハリが効いた資産配分、45年後から取り崩しを開始する若者向けライフサイクルファンドでは、大型株48%、中小型株16%、外国株35%、債券等が1%と実に99%が株式での運用。逆に退職世代向けファンドは大型株11%、中小型株3%、外国株8%、債券6%、政府短期証券72%と約80%近くが債券系と、安定運用を重視。 長期投資の鉄則は、①投資期間の長さを武器にリスクに立ち向かう、②分散投資でリスクを緩和、③低コスト運用に徹する-ですが、このTSPの投資スキームはこの基本に忠実だとあり、積立投資の王道そのものだと終わっています。


まさに市場が効率的で資本市場の国:米国ならでは正統派な投資理論だと思います。

Simple is the Best!! つい日本では、、と考えてしまう自分が悲しいです。

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