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米国の実質金利が過去最低!


2020/07/25日本経済新聞『米の実質金利過去最低に』より 米国では、物価と比較した金利水準である実質金利が10年金利でマイナス0.9%となり、過去最低水準まで低下。現金預金を手元に置いているだけでは、物価上昇に追い付かず損をするため、ドル預金や国債から株式・金などにマネーがシフト。金については最高値が目前となっています。 世界で実質金利が低下し、資産高に繋がっていますが、通貨下落による混乱がそろそろ懸念されてきています。 実質金利は、見かけの金利(名目金利:通常〇%というもの)から物価変動の影響を除外したものであり、預けたお金や借りたお金の実質的な価値の変化を映しています。実質金利マイナスとは、物価上昇率が名目金利を上回っていることを指し、銀行にお金を預けて利息をもらうよりも、モノの値段が上がる方が早いので預金者には不利になります。逆に借金をしていている人には有利で投資や消費が促進されていきます。 米国で10年の実質金利の下落が著しく、6月中旬からさらに加速、7/22時点ではマイナス0.9%と欧州債務危機が深刻化した2012年頃のこれまでの過去最低水準を下回ったようです。 急速な実質金利低下をもたらしたのは、金融緩和と財政出動の組み合わせによるものだとあり、FRBは新型コロナ対応で、政策金利を0-0.25%まで引き下げ、さらに国債を大量買入れた結果、10年国債利回りは0.5%台まで低下しました。FRBは景気下振れリスクを懸念し、22年一杯までは利上げせず、金融緩和の長期化を想定する金融機関もあります。

逆に大規模財政出動で、物価上昇の見通しは高まり始めています。物価連動債から導かれる物価上昇率の市場予想は、3月時点の0.5%から1.5%にまで上昇し、実質金利の急速な低下につながっています。 この米国の実質金利低下でドル安も進んでいます。特にユーロに対する下落が大きいとされていますが、ドル円でも一時105円台まで円高ドル安が進んでいます。 こんな中でお金の行き先の代表格が「金」で、米ドル、円、ユーロなどの主要通貨の金利がゼロ近辺の中、金利がつかない「金」の相対的な魅力が高まっています。 金の国際価格は直近で1トロイオンス1890ドル付近と、11年に記録した史上最高値(NY市場先物で1923ドル)が間近。金は対昨年末比で25%も上昇しており、各国通貨との比較でも強さが際立ちます。 金は特定の通貨に紐づかない「無国籍通貨」とも言われ、ウィズコロナ時代において、米国でさえ経済の先行きが不透明とされる中で、金に資金集中が起きているとも言われます。各国政府が大規模財政支出でどんどん紙幣を刷る結果、「国が発行する通貨価値が毀損してしまう」と懸念する声も受けてのことでしょう。 金のアナリストは、コロナ禍でいろいろな踏み込んだ政策も出ていますが、「金の上昇は金融政策と財政政策が一体化しつつあることへの、投資家の懸念が反映」されてたものでもあると指摘していました。 最近、金をポートフォリオに組み入れた投資商品もよく見ます。確かにどんどんプリントされ、減価していきそうな紙幣との比較において、埋蔵量がオリンピックプール3.5面分くらいと言われる「希少価値」からまだまだ金価格は上昇しそうですが、あくまでもリターンを追う対象ではなく、株式などのリスク資産の下落に保険を掛ける意味合いで投資するというのが、良いのではないでしょうか?金は価格だけ見ると結構上下が大きいですし。


そもそもの価格の動きからしてリスク資産と逆の方向に動きやすい特性が「金」の資産としての価値でもあります。

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