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執筆者の写真RYUICHI MOTOHASHI

人との接触を避ける非接触型社会における、新しいビジネスのヒント


2020/06/03日本経済新聞十字路『人に触れたくない、との思い』より

コロナがもたらした社会の変化の一つがデジタル化の急加速と言われています。テレワーク、オンライン診療・授業といろいろな分野でデジタル変革が進み始めました。 この流れは以前からあったのですが、なかなか進展がなかったのは旧来制度・慣習にとらわれていたからでした。


突然ヒト・モノ・経済が止まり、これまでの常識とされてきたものを一気に見直す必要性が生じ、デジタル化へ移行しようとしています。 この根本にある考えは「人との接触を避ける」ことです。 これまでは当たり前の行動であった、人の移動や集合、対面での交流が今やリスクとなり、ウィルス感染を恐れて人々が接触を避けています こうした恐れはコロナ収束後も恐らく残り、非接触の形が「新しい常識」になりそうでもあります。非接触のニーズの高まりは、リアルな経済活動の活力を奪い、多くの業界において既存事業の縮小という負の影響を及ぼします。

しかし一方で人との接触を避ける技術やサービスが成長分野として生まれてくるのも事実です。物流の分野では、物流工程を自動化(FA化)したり、荷物を仕分けるピックアップロボットなどの受注も増えているようで、これまでロボットは省力化や効率化という狙いに加え、人と人との接触を避けるという目的が加わり、さらに需要が伸びそうと言われます。 他にも音声作動するエレベーター、手で触らずに済む照明や器具なども開発が進み、運送業では運転手の健康状態を確認するIT化、飲食店のテークアウトはスマホアプリ連動で、店員と接触せずロッカーで受け渡しできるサービスも登場。

人との接触を避けるという新しい「非接触型社会」では、どのような企業が既存ビジネスに変革をしたり、新しい技術やサービスを生み出すのかとても気になります。 別に新しいビジネスだけに限らないと思います。リモートワークで住居も郊外に、、であれば移動手段としての自動車が見直されるかもしれません。これは公共交通機関を利用せずプライベート空間で移動できるという面もあります。そうするとシェアエコノミーとして少し脚光を浴びてきたカーシェアってどうなる?とか。。。 いろいろな連想が膨らみますし、こういう時こそ企業戦略の巧拙や経営者の舵取りにより注目してみたいと思います。

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