• RYUICHI MOTOHASHI

相場格言「セル・イン・メイ」は人間の心理のバイアス次第?


2020/05/12日本経済新聞『「セル・イン・メイ」の心理学』より 今、最も注目されているウォール街の相場格言「Sell in May and go away(株は5月に売り抜けろ)」でしょう。今年はいつもの年に比べて、あちこちでこの言葉を耳にするような気がします。5月から10月にかけて米国株は弱含むのが過去の傾向のようですが、確たる理由はありません。 今年は特にこの言葉が「もしや当たるかも、、、、」と感じる理由は、新型コロナの突然の流行で株価急落(コロナショック)後に、3月下旬を底とした株価の急反発を、投資家が皆納得がいっていないからでしょう。 世界経済は今、戦後最悪の不況期に入ると言われる中で、この株価急上昇は一時的で、遠からず将来「二番底」が来るに違いないと考える投資家には、最もらしい格言に聞こえます。

そして、よく言われることですが、相場予想はブル:強気より、ベア:弱気の方がもっともらしく聞こえる(リスクシナリオを喚起するので、専門家からの冷静な賢そうに聞こえる)バイアスがあります


強気予想は相当確たる根拠を持って出張しないとノー天気に聞こえますが、弱気予想は大した根拠がなくても、本来痛みを避けたい生き物の私達にとって「ひょっとすると、、、

そんなこともあるかもしれない」と受け入れやすいものとなります。

行動経済学者ダニエルカーネマンも「人は利益による満足度よりも、損失による苦痛を強く感じる」と人間の心理バイアスを明らかにしました。投資家は機械損失よりも損失回避を重視しやすく、このような心のクセが、Sell in May(セル・イン・メイ)を尤もらしい格言にしているのでしょう。 参加者の多くの心で「そうなる(5月に下がる!)かもしれない」と信じれば、実際のマーケットもその通りになってしまうかもしれません。

しかし昨今のマーケットは人の心のバイアスから自由な機械やコンピューターが売買を支配している面も無視できません。

記事の最後は今年のセル・イン・メイの結末は如何に…人の心からは自由な機械の市場支配力はどうだろうと終わっています。 グローバル規模で多くの市場関係者も在宅でのトレードとなっているとも、3月末以降システム売買のコンピューターのスイッチを切っているトレーダーもいる(確かに日々1000ドル、2000ドルの上下の大きな変動はほぼ見られなくなりました)とも聞きます。 3月の暴落で米国株の割高感は一気に解消されて、この5月は大きな波乱なく底固めができるのであれば、今後の回復軌道が見えてくるのかもしれないと期待を抱いてしまいます。 ※こうした楽観的な見方がいけないと言われるのかもしれませんが・・・

17回の閲覧

最新記事

すべて表示

それでも世界経済は成長してゆく・・・

2020/09/17日本経済新聞『世界、マイナス4.5%成長』より OECD(経済協力開発機構)は2020年世界の実質経済成長率をマイナス4.5%との最新の見通しを発表。中国や米国で経済活動の再開が進んだことに伴い、6月に示した前回予想よりも1.5ポイント上方修正。21年は5

バイバイ…アベノミクス(下)

2020/09/10日本経済新聞『アベノミクスにさらばを』より Deep Insightのコーナーより、バイバイ…アベノミクス続編。 企業が企業価値を高め、家計が潤い、生活者の消費が活発化するという 「トリクルダウン理論」。このパスの大切な担い手である家計はどうか? 18

本橋Fαオフィス Motohashi Financial Advisors Office 

 所  在  地  :東京都八王子市東浅川町345-6

 ご相談オフィス:東京都千代田区神田神保町2‐5 北沢ビル3F FPアソシエイツグループ本社

 090-7909-2111

 information@pfa-withyourlife.jp

©2019 by Motohashi Financial Advisors Office.All Rights Reserved.