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資産形成と資産活用に「時間」と「量」の概念を…

2020/04/07日本経済新聞夕刊 『今、投資に取り入れる「時間と量」』より 日経夕刊「十字路」にある野尻氏@フィデリティ退職・投資教育研究所のコラムより。

世界の金融市場が大荒れの中、つみたてNISAやイデコで資産形成を最近始めた人の中には、含み損となっている人もたくさんいるだろうと問いかけています。

※これは私も日々実感していますし、想像に難くありません。

市場の動きに大きく揺れ動かされる心理状態も理解できますが、資産形成・資産活用の目的を忘れないことが大切だとあります。退職までに資産を作り上げる持ってる資産の寿命を延ばす等、それぞれの目的を再認識して欲しいと。 その上で参考になるのは、「そもそも投資で儲けるためにはどうすれば良いか?」という

ことであり、「安く買って、高く売る」に尽きると言っています。


さらにこれを「安く買う」と「高く売る」に分け、それぞれに「時間」と「数量」の概念を入れてみるとどうなるか… 「安く買う」行為に時間の考え方を加味すると「安い時に買って、高くなったら買わない」となります。数量の概念を加味すると「安い時に(たくさん)買って、高くなったら(少ししか)買わない」となります。


これは投資信託等を買い続ける資産形成期に取り組むべき、定額による積み立て投資

そのものです。 さらに資産活用期に差し掛かった退職者等のシニア層はどうでしょうか?ある程度蓄積してきた保有資産に対する相場下落の資産減少はとても気になりますが、ここでも「高く売る」ことを考えてみます。勿論、一度にすべてを売却する訳ではありません。 時間をかけて引き出す(資金化する)ために、同じく時間と数量を考慮します。「高い時に(たくさん)売って、安い時に(少ししか)売らない」つまり、価格が上がって残高が増えていたら多く売る(引き出す)、価格下がって残高が減ったら少ししか売らない(少しだけ引き出す)となります。


これは正に「資産寿命」を延ばすために採用すべき、「定率引き出し」の考え方

他なりません。 現役世代の資産形成期も、シニア世代の資産活用期も、大きく上下に変動する大荒れ相場に惑わされることなく、「時間」と「量」を意識しながら、自分の資産と向き合って頂くべく、アドバイスしていこうと思います。 早く、このような「当たり前のこと」をお伝えできる日常が戻って欲しいと願っています。

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