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共同通信社 2022年3月経済ウイークリー

ライフセミナーQ&A

 

創造的破壊企業って何?​

 

Q.創造的破壊企業って何ですか?

A.「創造的破壊」は、経済学者シュンペーターが提唱した言葉です。

  従来型の経済活動の延長でプレーヤー達がパイを奪い合うビジネスモデルでは、

  古く硬直的な商慣習の打開や市場の拡大は期待しにくいものです。


  そこで昨今注目されているのが「創造的破壊企業」とも呼ぶべき企業です。

  内なる企業文化や旧来の秩序・組織の改革で生産性を高め、

  新たな付加価値を提供して既存の経済圏を拡大したり、

  ビジネス自体を全く異なる価値観へと変えたりする企業だといえます。


  創造的破壊企業には、自社の活躍でこれまでの社会常識や秩序を大きく変え、

  人々のワクワク感を創造する「主役型」、

  既存産業の後方支援などを通じて、

  業務効率アップやより上質なサービス提供に資する「黒子型」…。

  多様なタイプがありますが、多くが海外の新興企業群、とりわけテクノロジー分野から生まれています。


  資本主義の象徴かつ金融先進国の米国では、

  高い成長が期待できる創造的破壊企業を投資対象としたテーマ型ETF(上場投資信託)も登場し、

  投資家の人気を博した時期もありました。※もしかしたら今も人気は健在?
 

  不透明な国際情勢と景気動向から、最近では遠い将来にワクワクできる成長企業より、

  地に足のついた目先の堅実企業が再評価されていますが、

  底流では新しい社会や産業を創造しうるヒーロー(企業)が渇望されいることは想像に難くありません。

 

     (資産運用アドバイザー 本橋竜一)

 

​【掲載新聞名】

  各地方新聞社紙面
  資産運用・経済コーナー掲載

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