共同通信社 2025年 9月経済ウイークリー
ライフセミナーQ&A
時価総額から考える投資のヒント
Q.「時価総額」から考える投資のヒント…
A.時価総額とは、株式市場における企業の価値を表す指標で、
現在の株価に発行済株式数を掛け合わせたものです。
企業の規模や価値を評価する際に用いられ、市場全体の規模を表す場合もあります。
株価は、企業の業績、投資家の期待や失望、世界の景気や株式市場全体の動向など、
様々な要因で変動するため、企業の価値である時価総額も日々の株価の上下によって常に変動しています。
連日気温が40℃に迫った酷暑の今夏、
日経平均株価も過去最高値水準の43,000円超えを記録…とのメディア報道から、
日本の主要企業の中にも、AI(人工知能)関連や独自のコンテンツビジネスへの期待など、
時価総額(企業価値)を伸ばしている企業もありそうです。
時価総額上位には、大手金融・商社や通信が並び、不動の首位は自動車関税の影響を受けながらも、
約45兆円の時価総額(2025年8月現在)を誇るトヨタ自動車です。
しかし、投資家やビジネスパーソンとして海外へ目を転じると景色が全く異なります。
AI半導体や巨大IT企業がひしめく米国の株式市場で、
時価総額の上位企業は3兆ドル、4兆ドルクラブ(1米ドル:145円として約435-580兆円)と、
目が覚めるほどの企業価値の違いです。
世界中の数十億人の消費者との接点を活かし、付加価値を提供しながら、
絶え間なく成長する米国企業には、株式投資の大切なヒントがありそうです。
(独立系ファイナンシャルアドバイザー 本橋竜一)
【掲載新聞名】
各地方新聞社紙面
資産運用・経済コーナー掲載

