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共同通信社 2025年 3月経済ウイークリー
ライフセミナーQ&A
投資信託の誤解:基準価額編
Q.同じタイプの投資信託であれば基準価額が低いor高い方が良いのですか?
A.NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)等のリニューアルに伴い、
資産運用気運の盛り上がりを感じます。少額から複数の資産や銘柄に分散投資、
積み立て形式での時間分散も可能な投資信託が投資ツールとして存在感を増してきました。
身近になりつつある投資信託ですが、
その値段である「基準価額」については誤解があるようです。
投資信託は通常1万口あたり1万円で設定され、
投資先の価格や為替等の影響を受けながら毎日変動し値段が付きます。
この値段が基準価額です。
約6,000本近くある投資信託は基準価額が1,000円台から10万円近いものまで、本当に様々です。
全く同じ投資対象や運用手法であれば、基準価額が低いものは運用力が低い、
逆に高いものは割高だと考える方もいます。
しかし、これは誤解です。
例えば日経平均株価という同じ参考指標への連動を目指す2つのファンドがあります。
現在ファンドAの基準価額が5,000円、ファンドBの基準価額は20,000円だとしても、
実はどちらのファンドを選んでも運用成果は同じなのです。
両ファンドとも1万円で設定されたスタート時点と、
現在の日経平均株価の水準で決まっているのが基準価額ですから、
基準価額が高いから成績が良い、若しくは割高な投資信託だとは限りません。
(独立系ファイナンシャルアドバイザー 本橋竜一)
【掲載新聞名】
各地方新聞社紙面
資産運用・経済コーナー掲載
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