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共同通信社 2025年 5月経済ウイークリー
ライフセミナーQ&A
市場乱高下の今こそ大切な教訓…
Q.マーケットの乱高下でも投資を止めてはいけないと言われますが…
A.昨今は想定外とは言いながら、
『お約束?』とすら思える世界的なマーケットの乱高下が定期的に訪れます。
頻発する〇〇ショックの度に「やはり投資は怖い…」と痛感する投資家の方も多いようです。
特に2024年からの新NISAをきっかけに、投資家デビューをした方々から
「一旦投資を止めて、少し落ち着いてから再度スタートしたいのですが…」とのご相談も頂きます。
こうした不安心理に襲われた投資家の皆さんに反面教師となるのが「ダルバー効果」です。
米国の調査会社ダルバー社が、代表的な株式や債券インデックスと、
市場の変動や不安な投資心理に左右され合理的でない投資判断をしてしまう投資家との
パフォーマンスの違いについて長期間に渡り分析しています。
この調査では、1984~2013年の30年間、米国S&P500株価指数のリターンは年平均11.11%であった一方、
株式ファンドを保有していた投資家の年平均リターンは3.69%だったとされています。
約7%ものギャップはダルバー効果と言われ、このパフォーマンス劣化の原因は、
大きな市場変動に直面した投資家が損失を避けるべく必要以上に売買をしてしまう
投資行動にあるとされています。
心ざわつく今こそ、何らかのアクションよりも許容可能なリスクの再点検と市場に居続ける
(ステイ・マーケット)の図々しさが大切です。
(独立系ファイナンシャルアドバイザー 本橋竜一)
【掲載新聞名】
各地方新聞社紙面
資産運用・経済コーナー掲載
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