共同通信社 2026年8月経済ウイークリー
ライフセミナーQ&A
巨人投資家のポートフォリオに長期投資のヒントあり
Q.資産運用が好調な時こそ、注意すべきことはありますか?
A.長らく資産運用を継続してきた方や
NISA(少額投資非課税制度)をきっかけに資産形成をスタートした方の中には、
過去最高額を更新している自分の運用資産について、
「このまま何もせず大丈夫なのか…」と感じる方もいるようです。
この数年、国内外の株価上昇や円安トレンドに伴う外貨建て資産の堅調な増加によって
“出来すぎ感”が故の不安心理かもしれません。
コツコツと少額から、海外株式のインデックス投信への毎月積立を続けてきた方々は、
それなりの額に達した保有資産の100%が海外株式であれば、気がかりに思うのも当然です。
一つのヒントになりそうなのが、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用方針です。
GPIFは私たちの公的年金の積立金を運用し、将来の年金給付の財源を確保する役割を担います。
2025年度末の運用資産額は293兆円を超える世界有数の巨人投資家でもあり、
市場運用開始以降(2001年度~)の累積収益率は年率4.33%と、
長期的かつ安定的なリターンを残しています。
このプロ投資家の運用手法は国内外の株式と債券にそれぞれ25%ずつ配分し、
大きく乖離すれば元の比率に調整するという、
シンプルな基本ポートフォリオと規律が効いた運用方針です。
派手さはなくとも、年金財政上の必要な利回りを満たしつつ、
分散投資でリスクを最小化する手法、今こそ参考にしても良いかと…
(独立系ファイナンシャルアドバイザー 本橋竜一)
【掲載新聞名】
各地方新聞社紙面
資産運用・経済コーナー掲載