共同通信社 2026年6月経済ウイークリー
ライフセミナーQ&A
バブルはなぜ繰り返されるのか?
Q.バブルはどうして起こるのでしょうか…
A.昨今のAI(人工知能)・半導体関連企業を中心とした株価高騰に、
株式市場はそろそろ「バブル」ではないかという声も聞かれます。
一方、イノベーションを社会にもたらす企業は並外れた利益を計上しており、
それらの株価はまだバブルとは言えない…との意見もあります。
昔からチューリップ、鉄道株、米国ITバブル、日本での土地神話等々、
次から次へと生まれる熱狂ストーリーによって、資産価格が適正水準を大きく乖離して上昇し、
その後暴落してバブルは弾ける…を繰り返してきました。
こうしたバブルの要因には3つの共通項があります。1つはカネ余りです。
緩和的な金融政策や民間銀行の過剰融資で経済の中に膨大な資金が流れ込み、
企業活動や投資行動の判断が緩みがちになります。
2つ目はレバレッジつまりテコの活用です。
容易に借入ができると、身の丈以上にリスクを取った投資が可能です。
最近ではレバレッジ型ETF(上場投資信託)などの新手の金融商品の登場で、
一般的な投資家でも値動きの大きな高リスクの投資にアクセスが可能となりました。
そして最後は陶酔感です。
多くの人々が「This time is different…(今回は過去とは違うから、まだ大丈夫だ!)」と
過度の楽観を抱いて投機に走るとバブルの最終コーナーです。
市場経済の歩みはバブルの発生と崩壊の繰り返しであり、
その究極の原因は人類の欲望と愚かさなのかもしれません。
(独立系ファイナンシャルアドバイザー 本橋竜一)
【掲載新聞名】
各地方新聞社紙面
資産運用・経済コーナー掲載