共同通信社 2022年7月経済ウイークリー
ライフセミナーQ&A
個人投資家へのエール
Q.昨今の株価急落や相場の乱高下で、資産運用を一度やめたいと思っているのですが…
A.2022年はさまざまな不確実要因で、世界的な株式・債券相場や為替市場が大きく変動しています。
最近は、将来のためにと意を決してスタートした積立投資や資産運用を、
「大きな含み損を抱えてしまったので、一度やめたい」という方からのご相談もあります。
ニュースには悲観的なヘッドラインが並び、不安で心穏やかにいられないのも無理はありません。
特にここ数年で資産運用を開始した方は、最初こそ順調に資産の増加を目にしていたこともあり、
なおさら心配かと思うのです。
リスクをとって大切な資金を投じるマーケットは、
機関投資家と呼ばれるプロから一般の個人投資家まで、多様な参加者が一堂に会する場です。
プロの投資家は投じる資金量こそ膨大ですが、その多くは他人のお金です。
それゆえ、決められた期間内で運用成果を出し、
説明ができない過大なリスクはとれない等の制約もあるのが一般的です。
これに対して個人投資家は、資金は小粒なれど、全て自分のお金です。
ライフステージに応じて、投資に拠出できるお金や投資可能な時間も自由に決められます。
一時的に損失を抱えても、直ぐに必要なお金でなければ、
時間を気にせずジックリ回復を待てば良いのです。
個人投資家の皆さんはお金と時間を自ら舵(かじ)取りしつつ、
優雅に資産運用を継続できる「特権」を生かせることをお忘れなく。
(資産運用アドバイザー 本橋竜一)
【掲載新聞名】
中部経済新聞他、各地方新聞社紙面
資産運用・経済コーナー掲載