共同通信社 2021年10月経済ウイークリー

ライフセミナーQ&A

 

​「家族信託」って何?

 

Q.信託の制度を使った財産管理を検討しているのですが?

A.「信託」とは、信頼できる人に、大切な財産を託すことです。

  信託銀行や信託会社が営利目的で信託報酬を受け取って受託する商事信託と、

  財産所有者の家族や親族など信頼できる人が財産を託されて管理・運用や承継を行う

  民事信託の二つがあります。

  後者のひとつが「家族信託」です。
 

  人生で悩みの多いテーマに、認知機能低下や相続など資産承継があります。

  家族信託では、あらかじめ信頼できる家族などに財産を託すことで、

  認知症などによる意思・判断能力の低下や喪失の場合にも、

  家族が円滑に資産管理を継続できます。  
 

  家族の誰に、どの資産の管理を、どの範囲まで任せるのか、比較的柔軟に設計できます。

  しかし大切な資産に関する決め事であるだけに、

  ①司法書士や税理士など専門家を交え、公正証書で信託契約書を作成する

  ②相続人が複数存在する場合は、相続人全員の同意を得る

  ③託された人が「善良なる管理者の注意義務」に則って、

   資産管理を行っているかを牽制する監督人を置く

  -等、将来的な「争続」の種ができないよう、細心の注意が必要でしょう。

 

  さらに実務面では、不動産の登記手続き、預金・有価証券の信託口の口座開設

  および金融機関での利用ルールに至るまで、具体的な手続きや運営が

  ストレスなく遂行できるか否かについても、事前の綿密なリサーチを忘れてはなりません。

     (資産運用アドバイザー 本橋竜一)

 

​【掲載新聞名】

  各地方新聞社紙面
  資産運用・経済コーナー掲載