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共同通信社 2024年3月経済ウイークリー

ライフセミナーQ&A

 

FOMOを乗り越えて…編

 

Q.取り残される不安を感じるのですか…

 

A.注目の新NISA(少額投資非課税制度)を利用し多くの一般生活者が投資家デビューを果たし、

  日経平均株価が34年ぶりに最高値を更新、

  史上初の4万円台を超えるなど、資産運用熱と投資家心理が盛り上がる中でも、

  少し浮かない表情の方々もいます。
 

  せっかく非課税での資産運用口座の活用も、マーケット環境好転の機会もうまく捉えることができず、

  「もしかして私はこの流れに乗り遅れてしまった…」と感じてしまうようです。


  投資家として感じるこうした居心地の悪さは、FOMO(Fear Of Missing Out)と呼ばれます。

  新しい情報や周りの雰囲気についていけないと、チャンスを逃し、世の中から置いていかれてしまうかも…

  という不安になる点は、日常生活における行動心理も同じです。

 
  ただ、金融行動における投資家心理では、あえての「鈍感力」が大切な場合もあります。

  そもそも新NISAは、いつでも始めることができ、非課税期間も一生涯です。

  自分ならどう活用しようかと全体設計の上、無理なく始めるもよし。

  「株価が高くなった今はもう始められない…」の心理には、

  「長期投資だから、焦らず少しずつでも始めてみるか」と発想の転換もよし。

  投資はヒトの振り見て…ではなく、自分の価値観で始めるのが、スマート投資家への近道です。

  (独立系ファイナンシャルアドバイザー 本橋竜一)

 

​【掲載新聞名】

  各地方新聞社紙面
  資産運用・経済コーナー掲載

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