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共同通信社 2020年3月経済ウイークリー

ライフセミナーQ&A

 

「金投資の方法」

 

Q.安全資産としての「金」への投資に興味があります。どのような方法がありますか?

A. 世界情勢の不安定さが増す中、資産を保全する役割として

   金への投資が注目されています。

   金資産への投資には地金や金貨等の現物そのものへの投資と

   金関連投資信託への投資があります。

    

   一国の貨幣価値が金価格に裏付けされていた金本位制の歴史から、

   金は価値を失わない最強の通貨と呼ばれることもあります。

   しかし埋蔵・供給量に限りのある鉱物であり、利子や配当が付かないため、

   金利水準が高い局面では金への投資に魅力はありません。

   一方、株式や債券等の主要資産との連動性が比較的低いことから、

   資産全体の値動きを安定させる効果が期待できます。

   地金等を自宅で保管する場合は盗難・紛失リスクがあり、保管サービスを

   利用する場合は保管料が必要です。税制面では、譲渡益は(年間50万円の

   特別控除額や5年超保有の長期譲渡の適用はあるものの)譲渡所得として

   他の所得と合算し確定申告が必要となります。

     

   金関連投信は証券口座内の取引として、投資信託同様に販売手数料や信託報酬等が

   掛かりますが、NISA(少額投資非課税制度)や積み立て形式でも買い付けが可能です。

   譲渡益は分離課税で、源泉徴収ありの特定口座を利用する場合、原則確定申告は不要です。

(資産運用アドバイザー 本橋竜一)

​【掲載新聞名】

 2020年3月13日 茨城新聞

 2020年3月16日 高知新聞

 2020年3月20日 中部経済新聞 他

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