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共同通信社 2024年5月経済ウイークリー

ライフセミナーQ&A

 

株式分割の効用は…編

 

Q.株式分割をする企業が多いようですが…

 

A.株式分割とは、既に発行している1株を複数株式に分割することを指し、

  発行済総株数は増える一方、1株あたりの株価は下がります。

  既に株式を保有する投資家には分割された株式が割り当てられ、

  例えば1株10,000円のA社が1:5の株式分割をすると、100株を保有していた投資家は、

  1株2,000円のA社株を500株保有することになります。


  東京証券取引所は上場企業に対し、

  投資に必要な金額を50万円未満への引き下げが望ましいと要請し、

  個人投資家にとって投資しやすい環境整備が進みました。
 

  最近はJTC(Japanese Traditional Company)とも揶揄(やゆ)される

  上意下達・硬直的な組織文化など古くさい「昭和体質」が残る日本の大企業でも、

  今風な株主政策として採用されることも多くなりました。


  株式分割自体は企業価値に何ら変化はありませんが、

  投資単位が下がり、多くの投資家が売買しやすくなれば流動性が高まります。


  また日本企業だけでなく、海外企業でも時々話題になります。

  特に1株単位で投資が可能な米国株は、数万円程度で誰もが知るテクノロジー企業の株主になれます。 


  長期的に右肩上がりを続けてきた米国株式市場では、

  株式分割が多くの投資家の資産づくりに貢献したことは想像に難くありません。

 (独立系ファイナンシャルアドバイザー 本橋竜一)

 

​【掲載新聞名】

  各地方新聞社紙面
  資産運用・経済コーナー掲載

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