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共同通信社 2024年7月経済ウイークリー

ライフセミナーQ&A

 

株主が変える、買える会社…編

 

Q.株式総会を巡る話題が多いようですが…

 

A.投資家にとって重要な恒例行事と言えば、株主総会です。
 

  3月決算が多い日本企業では6月中旬~下旬は株主総会が集中するシーズンです。

  かつての株主総会は株主と経営陣との質疑応答や建設的な議論が活発に行われることなく、

  短時間であっさり終わることが多かったことから、「シャンシャン総会」とも言われていました。

  友好関係にある取引先や取引銀行などの金融機関が上位株主であったことが一因とされます。
 

  かつて予定調和的セレモニーだった株主総会は、企業に事業再編や株主還元について提案し、

  株価を上げて利益を得ようとする「物言う株主」の台頭により、

  個人株主を巻き込み緊張感ある議論の場に変わりつつあります。


  会社は株主のものという大原則において、

  株主である投資家は経営陣に対し企業戦略や成長投資の説明を求め、

  配当支払いや自社株買いなどの提言もできます。 


  株式投資は単なる日々の株価の上下を楽しむマネーゲームではありません。

  ご自身の大切な資金で、世の中に必要なサービスや新しい付加価値を提供する企業活動を、

  リスクを取って応援するのが株式投資の醍醐味でもあります。

  企業価値の向上に繋がる建設的な株主の声で変われる会社こそ、

  多くの投資家に買われる会社と言えるのかもしれません。

 (独立系ファイナンシャルアドバイザー 本橋竜一)

 

​【掲載新聞名】

  各地方新聞社紙面
  資産運用・経済コーナー掲載

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