共同通信社 2026年4月経済ウイークリー
ライフセミナーQ&A
円の実力低下の今だからこそ大切な生活者兼投資発想
Q.円の「実力低下」が止まらないようですが…
A.昨今のドル/円の為替レートにおいて1ドル150円台の水準はすっかり見馴れた光景となりました。
長らく続いてきたデフレ経済や超低金利など、
低体温トレンドの中で円安が進行してきたことは想像に難くありません。
単に為替レートの名目数値や水準(円高/円安)によって良い面・悪い面を考えるのではなく、
通貨の総合的な価値を示す為替レート、つまり「円の実力」で考えてみる必要がありそうです。
この円の実力は「実質実効為替レート」といわれ、
通常ドル・円といった二国間・地域間の為替レートでは測れない通貨の実力を表します。
複数通貨に対する為替レートを貿易量等に応じて加重平均しインフレ率を勘案の上、
国際決済銀行(BIS)が算出・公表し広く参照されています。
2026年2月時点では概ね67(2020年=100と)と、変動相場制へ移行の1973年以後で最安水準です。
日本国民が海外からモノやサービスを買うチカラが下がっていることを意味します。
最も高かったのは1995年4月の概ね194と、この約30年間で円の実力は1/3になってしまいました。
財やエネルギーなどの多くを最弱通貨の円で海外からの輸入に頼らざるを得ない日本の経済構造において、
円安による物価高への対抗策、日々の家計収支の改善策、そして買い負け回避へ資産運用力アップと、
スマート生活者兼投資家たる発想の転換が大切です。
(独立系ファイナンシャルアドバイザー 本橋竜一)
【掲載新聞名】
各地方新聞社紙面
資産運用・経済コーナー掲載