共同通信社 2021年11月経済ウイークリー

ライフセミナーQ&A

 

​損益通算とは?

 

Q.損益通算という税の計算上有利な仕組みがあると聞きました。

A.損益通算とは、上場株式などの資産運用において、

  一定期間内(1月~12月の暦年)に生じた利益と損失を相殺することができる制度です。
 

  通常、投資で利益(配当・利息や譲渡益)が出れば税金が発生する一方、

  損失が出た場合は利益から差し引きを行い、その分税金を減らすことが可能です。
 

  損益通算を行った後、なおマイナスが残る場合は、確定申告を行うことで、

  翌年以降3年間にわたり、損失の繰越控除ができます。
 

  リスクを取ってリターンを狙う資産運用の世界では、

  「私、絶対損しないので!」という百戦錬磨の投資家は、まず存在しません。

  時には銘柄選択や投資タイミングで失敗したり、

  相続で受け継いだ思い入れなき“塩漬け銘柄”を処分して損が出てしまったりと、

  意図せざる様々な損失の可能性はつきものです。
 

  痛み伴いますが、この1年の年間損益の着地点を見据えて、

  相殺できそうなプラス(株式の配当・債券の利息や譲渡益等)があれば、

  いっそのこと踏ん切りがつかずに塩漬けの状態で保有する株式や投資信託の処分を検討するのも、

  「投資脳」をスッキリ一新した上で、新しい年に臨む妙案かもしれません。


  ご自身の証券口座や所得形態に応じた確定申告の際に、

  損益通算を活用するかどうか、必ず税理士などの専門家にご相談するようお勧めします。

     (資産運用アドバイザー 本橋竜一)

 

​【掲載新聞名】

  各地方新聞社紙面
  資産運用・経済コーナー掲載